物語のテンプレート

物語にはある種のテンプレートがあるというのはよく言われる、曰く、英雄神話だの魔法物語だのロシアフォルマリズムだの、何でも良いのだが、そういうテンプレートになりそうなものがあるようだ。

しかしそのテンプレートが示すのはあくまで、物語の浮き沈み、どこから来てどこに行くかということに過ぎない。内容は毎度考えないといけない。ここでいう内容はキャラだったり、トリックだったりするがそれが一番大変なのだ。今更竜がいて、姫がさらわれてそれを勇者が助けに行くという話を書こうと思う人もいないだろう。習作としてはあり得るかもしれないが、テンプレートを使っても、物語を形にするだけで結構大変だろうと思う。もっと勘所だけ抑えて簡略化したテンプレートを作ることはできないだろうか。

どうやら物語のテンプレートは一般的に登場人物もテンプレートに含めないといけないみたいだが、それすら自動で生成して欲しい。ありがちでも、ネタが変わればそれなりに違う話として楽しめるものになる。その「ちょっとだけ内容が違う」という状態をどうやって作るかというのが重要だ。

ちょっとだけ違う内容を明示的に自分で作る方法を考えたいが、何から考えていけば良いのだろうか。

まず思い浮かぶのは舞台設定だ。そこが決まることで、枝葉の色づきが一気に別物に変わる。舞台が中世だったらドラゴン討伐でも冒険者達の初めてのダンジョン攻略でも何でも良いが、舞台が日本になると時代劇、良くて妖怪、自身の国なのでファンタジー色は少なくなる。現代になったら急に話が現実的になる。現実に翻弄される内容でなければ、社会の埒外を描くことになり、底辺の人間がどうやって勝ち上がるかとか、結局どうしようも無いとか、そういうのを描く必要が出てくる。未来なら現代では信じられないテクノロジーによって導かれた新たな敵や問題を取り扱える。

つまりはそれら全てにいきなり対応した生成機はさすがに無理なので、著者がどの時代、どの場所で話を作りたいかに最適なテンプレートを考えるべきだろう。もしかしたらテーブルトークRPGのサイトにそれらしいテンプレートが転がっている気がする。それを自分なりにカスタマイズして使うというのが良いかも知れない。

しかし、設定を細かく設定するものだと辛い。適当なパラメータを入力してどういう結果が返ってくるかを試すのが面白いのに、それをいきなり丁寧に入れて、結果がわかるのはかなり後、というのではかなりつまらない。あっさりと作って試したいところである。

1/22/2016 09:20:00 AM