それでもやっぱりタブレットはAppleが作ったものだしスマホもパソコンもAppleが作った

別にマカーではないが、本当に製品を作ったと言えるのは、アイデアを出してそれをそのまま形にしましたというのもではなく、誰も考えられなかった未来のスタンダードを作り出した時に初めて言えることである。と思う。そうじゃなきゃ安易過ぎる。

二〇〇一年にマイクロソフトからタブレットPCが出ていたとか言われているが、その後九年間も誰もそれをスタンダードにすることなく、結局iPadの登場で初めてタブレットがスタンダード化した。そこで初めて完成させることができたといえる。それを二番煎じというなら、最初のタブレットこそが最高のものでなくてはならないが、当然そんなことはあり得るはずもない。最初のやつは道楽息子のポンコツ製品みたいなもんだ。

財力にものを言わせて適当な素人アイデアを形にするというのをマイクロソフトはよくやるが、金持ちの道楽以上になることは「前例」がないとありえない。そもそもタブレットなんてコンセプトはパソコンというものが出はじめた頃からあるだろうし、無かったとしたら何考えているのかさっぱりわからない。確か、ダイナブックというパソコンのコンセプトがタブレットそのものだったはずだ。

タブレットを持つこと自体、疑問でしかないが、とりあえず人類が火を使った以来の発明と思われるスマホもiPhoneが最初であると言い切っても問題ない。なるほど、当然BlackBerryがあるし、有象無象の前例はあるが、それが本当にスタンダードかというとそんなことはない。マーケティングのうまさとかもあるかも知れないが、本当に良いものじゃなければ、それまでの業界を一変させるようなことは起こりえない。

マックが現れた時もそうだった。パソコンはそれまでも幾つかあったはずだが、マックがそれを塗り替えた。確かに、一般人の手に渡るようになったのはそれをパクったウィンドウズからだが、スタンダードを作ったのはマックだろう。

高額なiPhoneのあとは安いAndroidが台頭してきて、駆逐手前まで行ったし、タブレットもAndroidが出てきて駆逐されかけた。マックはウィンドウズに駆逐されかけた。最初というのが作っただけであればすでにこの社会に存在するほとんどのものが二番煎じと言えるが、それを本当に使えるものに出来ることのほうが何万倍も凄い。それがなぜ凄いかというと、五千ものことを一度に考えながらトライアンドエラーを繰り返して形にするというプロセスを経ていないと完成しないものだからだ。電卓と人の脳くらいの違いの凄さだ。

なるほど、信者だから簡単に騙されているとかいう話もありそうだが、ジョブスが死んでからは全くそういう熱を感じないから、騙すのもそう簡単なことじゃ無かったんだろう。これは騙せるだけでも凄いという話でもある。騙してくれる人はもういない。騙せるもんなら騙してもらいたいものだ。日々つまらないから、騙されてでも愉快にワクワクできるならエンターテイメントとして成立するだろう。

そんなこと言い出したら最初のポータブル音楽デバイスはウォークマンだし、MP3プレイヤーはZENだのなんだの跋扈してる中で、それでもiPodが全てのシェアを奪ったのだ。MP3プレイヤーを今の形に作り直したのはiPodだ。

……ということで、最初に作ったわけでも、最も売れたからでもなく、最初にスタンダードになった時点で製品は完成であるということを考えると、デジタル業界のデバイスのほとんどを作ってきたのはApple、もといジョブスで間違いない。


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3/28/2016 02:29:00 PM