電子書籍がいまいち流行らず衰退していくだろう理由

第一に、コンテンツがおっさん向けの下衆いヤツばっかりだからだ。どこのどいつがあんな啓蒙書だのライフハックだのみたがるんだ。さすがにトップページから啓蒙書がベストセラー枠に大量に並んでいると、オエっとなる。ユーザーが意識高い系に偏り過ぎだ。読みたいものがほとんどない。

個人的な障壁でいうと、Amazonに限るが、アプリが使いづらい。リフロー型の小説を読んでると、文字の並びが滅茶苦茶になる、読んで戻ると意図しない場所で、文字詰めされてさっきと違う的なページが表示される。変なスペースの行がある、ページめくりでもたつく、いまいち気持ちよくない。まあその程度なら我慢して使うが。これを紙の本と同等に扱うというのはさすがに無理なのではないかと。

電子書籍は、リフロー型じゃないと読めない。というか読みたくない。文字が小さすぎるのだ。比較的大きい文字の文庫本がそのまま画像を取り込みフィックス型として読もうとしても読みづらい。六インチでもギリギリの大きさだ。しかしデバイスサイズがそれを超えるなら、持ち運び的に普通に文庫本よりかさばるので、文庫本を持ち歩いて読めば良い。基本は小型デバイスで使用するのだ、フィックス型はありえない。リフロー型に統一して欲しい。iPad以上しか認めない書籍とか読みづらいだけだ。そんなのはPDFで良い。

大判の書籍は基本的に横書きだが、この横書きの本が読みづらい。スクロールで良いのだ。縦組みであればページめくりでも耐えられるが、横組みの場合、分断感が強すぎで、少し嫌になる。まあ慣れかもしれないがウェブページに慣れたせいで、横に流れる文字を読みながら、下にスクロールの方が感覚的には心地よい。その点、PDFならばPC画面ででっかく表示しながら、スクロールで読んで行けるので違和感がない。印刷の関係と、区切り、しおりのために、ページによる区切りが欲しいのだろう。ないほうが良いのだが……

あとは、ライセンスのためテキストデータも自由にならず、専用アプリじゃないと表示できず、デバイスのバッテリーがなくなったら読めなくなり、値段も紙の本と大差なく、配信元がつぶれたり、ライセンスを消されたら読む権利ごと無くなるというのも大きい。

紙の本はかさばるとはいえ、プログラムの本とか、PC前に置いて読みながらやるような本なら大判ばっかりなので、確かにそうであるが、あの大きなレイアウトは一覧性のためにしょうがなくやっている面もあり、スマホフレンドリーなリフロー型だと読みづらいので、フィックス型でレイアウトを固定してあり、タブレットで読むしかしない。そうなると、結局電車内で読んだりするのは難しいというか、かさばるので、PDF版があればそれを探してPCのモニターに表示しながら読んでいくということになる。

紙の本は買った瞬間から周りが明るければいつでも読めるし、検索も実はキーワードで検索するより、ページパラパラの方が一度読んだ本に限っては早く目的までたどり着けるし、バッテリー切れの心配もないし、読み終わったら売れるし、日本の製本技術は世界一だし、置き場に困らなければ何の問題もなので、かさばらない、という利点一つだけの電子書籍はさすがに流行らないだろう。大量に本を読む人ほど紙の本の方が楽だと思う。生活のなかで、本を読むタイミングを設定しているから、「かさばる」というのが、それほど問題にはならない。折り合いがつけられているはずだ。しかし、中途半端に読む人はいつも読むわけではないので、かさばって鬱陶しいと思ったら、それだけで結構デメリットだから、電子書籍のターゲットはそこに絞られてくる。かつ、ビューアデバイスにこだわり、デジタル系のハードルも機嫌よく超えて、新しいサービスにも果敢に挑む、となると、やはり啓蒙書好きの意識高い系のおっさんくらいしか残ってない、ということになるだろう。そりゃ衰退していくわ。

3/19/2016 06:56:00 AM