精霊の守り人の映像がなぜチグハグか

4Kで解像度が異様に高い割に合成の品質が低いというのがまずはチグハグ感の正体ではあるが、全部綺麗にしろ、みたいなことしてるせいで、どこにフォーカスが当たっているかわかりづらい。いや、わかるんだが、小学生の描いた綺麗な絵的な感じで、全部綺麗だったらそれでオーケー的な安直さを感じるし、多分、素人だったら、わー綺麗、でもなんか違和感……みたいな感じだろう。フォーカスが深すぎて、いくら解像度が高くてもチープになる。

色合いもコントラストを一本調子で強めてはいるが、レンジの狭いパキッとしたライト、つまり自然光ではなく蛍光灯のようなチープ感、多分カラコレでわかりやすくやったんだろう。色の幅が狭い。せめて簡単なフィルムシミュレーターで良いからかませてくれ。なんかWEB黎明期のやたらどぎついサイトデザインを思い出す。フィルムシミュレーターをかましてるなら、カラーカーブのいじり方が酷いんだろう。もしくは4Kだからこんなに低コントラスト狭レンジの画像素子なら、コントラストを上げた時点で画がしょぼくなるだろう。

あとはフレーミング。これ見よがしな引きショットか、やたらアップか、画面の無意味な傾けか……正直、海外のドラマでこんな素人くさいフレーミングしたらぶっ飛ばされるだろう。なんで超ワイドかバストショットの往復になるんだ。たまに顔面アップとか、アニメじゃねーんだよ、ふざけんな。せっかくカッコ良い殺陣してるのに、メリハリのない、ニーショット、バストショット、顔面アップの連続。カメラワークのせいで台無し感が半端ない。

多分、洋画のコントラストを狙ったのだろうが、単純にコントラストあげたら良いってもんじゃ無いと誰か監督に教えてやれよ。目を細めて見たとき、立体感を出すライティングがまずあって、そこに豊かなフィルムの色彩レンジが重なるからコントラストが強くても、弱くても質感のある画になるのに、単に高解像度で撮影してグローかましてコントラストあげてって、そりゃチグハグになるわ。もう日本はこういうの諦めたほうが良いと思う。

3/20/2016 06:05:00 PM