書評「読まなくてもいい本」の読書案内


「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)
橘 玲

橘玲がいつもの調子で、読まなくていい本を教えてくれるというか、この先読んどいたほうがいい役立つ考え方の本が紹介されていたので、ここで後学のためまとめておく。

読みやすいマンデルブロ本。


フラクタリスト――マンデルブロ自伝――
ベノワ・B・マンデルブロ


禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
ベノワ・B・マンデルブロ

金融市場はベル・カーブではなく冪分布の複雑系で、確率的にはありえないことが起こるとされ、二〇〇八年のリーマン・ショックを予測した。


ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ナシーム・ニコラス・タレブ

金融危機を複雑系のテールリスクで論じた。


フラクタル幾何学(上) (ちくま学芸文庫)
B.マンデルブロ

これは難易度が高く、微積分や位相幾何学の知識が必要だそう。


カオス―新しい科学をつくる (新潮文庫)
ジェイムズ・グリック

カオスについてはこれ。


複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち (新潮文庫)
M.ミッチェル ワールドロップ

で、複雑系はこれ。


複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線
マーク・ブキャナン

ちなみに複雑系入門書はこちら。


偶然の科学 (ハヤカワ文庫 NF 400 〈数理を愉しむ〉シリーズ)
ダンカン ワッツ

現在の複雑系の最先端はこれ。


千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症 (河出文庫)
ジル・ドゥルーズ

文系なのにスモールワールドを予見していたリゾームに関してはこちら。

現代の進化論については以下。


進化とはなんだろうか (岩波ジュニア新書 (323))
長谷川 眞理子

進化生物学。


進化と人間行動
長谷川 寿一

進化心理学。


進化論という考えかた (講談社現代新書)
佐倉 統

進化論全般。

これら三つの書籍に必要なことはすべて書いてあるという。


進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義
リチャード ドーキンス

入門書。


ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)
スティーヴン・ジェイ グールド

カンブリア紀に興味があるならこちら。


生物の社会進化
ロバート トリヴァース

橘玲が最もオススメというのがこれ。


進化とゲーム理論―闘争の論理
J.メイナード‐スミス

数学が得意ならこちら。


生物学のすすめ (ちくま学芸文庫)
ジョン メイナード=スミス

数式を使わずに書かれた入門書はこれ。


社会生物学論争史〈1〉―誰もが真理を擁護していた
ウリカ セーゲルストローレ


理不尽な進化: 遺伝子と運のあいだ
吉川 浩満


ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化
ダニエル・C. デネット


人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
スティーブン・ピンカー


浮気人類進化論きびしい社会といいかげんな社会 (文春文庫)
竹内 久美子


新版 動物の社会―社会生物学・行動生態学入門
伊藤 嘉昭

ゲーム理論に関しての書籍は以下。


13日間 - キューバ危機回顧録 (中公文庫)
ロバート・ケネディ

キューバ危機に関しての回顧録。


キューバ危機 - ミラー・イメージングの罠
デイヴィッド・A・ウェルチ

国際関係論の入門書。


ランド 世界を支配した研究所 (文春文庫)
アレックス アベラ


博士の異常な愛情 [Blu-ray]


未知への飛行 - フェイル・セイフ - [DVD]

ハーマン・カーン、死の道化師と呼ばれた男に関する書籍など。


高校生からのゲーム理論 (ちくまプリマー新書)
松井 彰彦


戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)
梶井 厚志

ゲーム理論の定番入門書。


ミクロ経済学 戦略的アプローチ
梶井 厚志


戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法
アビナッシュ ディキシット

大学生やビジネスマン向け。


行動ゲーム理論入門
川越 敏司

限定合理性によるゲーム理論拡張に関して。入門書。


ゲーム理論による社会科学の統合 (叢書 制度を考える)
ハーバート・ギンタス


制度と進化のミクロ経済学 (叢書《制度を考える》)
サミュエル・ボウルズ

専門的な議論を知りたい人用。


行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)
友野 典男


ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ダニエル・カーネマン

行動経済学入門書。


統計学が最強の学問である
西内 啓

ビッグデータ絶対計算、ITと統計学の融合に関して。


ヤバい経済学 [増補改訂版]
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー


その問題、経済学で解決できます。
ウリ ニーズィー

統計とランダム化対象実験によってマクロ経済学を書き換える試み。


その数学が戦略を決める (文春文庫)
イアン エアーズ


NUMERATI(ニューメラティ) ビッグデータの開拓者たち
スティーヴン・ベイカー

ビッグデータがアメリカのビジネスを席巻する様子がわかる。

脳科学の入門書は以下。


進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
池谷 裕二


単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)
池谷 裕二


サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)
下條 信輔


「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤 (講談社現代新書)
下條 信輔


サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)
下條 信輔


意識をめぐる冒険
クリストフ・コッホ


意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論
ジュリオ・トノーニ


フューチャー・オブ・マインド―心の未来を科学する
ミチオ・カク


火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)
オリヴァー サックス


妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
オリヴァー サックス


脳のなかの幽霊 (角川文庫)
V・S・ラマチャンドラン


デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)
アントニオ・R・ダマシオ


心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く
山本 貴光

哲学の視点から脳と意識の問題を考える。


マインド―心の哲学
ジョン・R. サール


意識する心―脳と精神の根本理論を求めて
デイヴィッド・J. チャーマーズ


解明される意識
ダニエル・C. デネット


知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合
エドワード・オズボーン ウィルソン

脳科学や進化論から人文諸科学を統合するという構想。


心の仕組み 上 (ちくま学芸文庫)
スティーブン ピンカー


つながり 社会的ネットワークの驚くべき力
ニコラス・A・クリスタキス


新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
アルバート・ラズロ・バラバシ


複雑で単純な世界: 不確実なできごとを複雑系で予測する
ニール・ジョンソン

以下は正義の立場を語った書籍。


正義論
ジョン・ロールズ

難しいらしい。


アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界
ロバート・ノージック

これも難しいらしい。


ロールズ (「現代思想の冒険者たち」Select)
川本 隆史

これは簡便に知れるそうな。


いまこそロールズに学べ 「正義」とはなにか?
仲正 昌樹

これも。


自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)
森村 進

これも簡便らしい。


これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
マイケル サンデル

コミュニタリアニズムについてはこれ。


功利主義入門―はじめての倫理学 (ちくま新書)
児玉 聡

功利主義についてはこちらが入門書。


統治と功利
安藤 馨

可能性と恐ろしさを知りたければこちら。


幸せのための経済学――効率と衡平の考え方 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)
蓼沼 宏一

中学生用とは言えアマルティア・センの経済学を明快に解説しているという。


マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学 (講談社選書メチエ)
川越 敏司


マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書)
坂井 豊貴


学校選択制のデザイン―ゲーム理論アプローチ (叢書 制度を考える)
安田 洋祐

マーケットデザインに関して。


実践 行動経済学
リチャード・セイラー


CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー
ローレンス レッシグ


一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル (講談社文庫)
東 浩紀


自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書)
大屋 雄裕


自由か、さもなくば幸福か?: 二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う (筑摩選書)
大屋 雄裕


シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき
レイ・カーツワイル

テクノロジーによるユートピア思想。


不死テクノロジー―科学がSFを超える日
エド レジス

こっちのほうが面白いらしい。


サイエンス・インポッシブル―SF世界は実現可能か
ミチオ カク

これは最新情報が知りたければ。


ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
ピーター・ティール


テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?
ケヴィン・ケリー

サイバーリバタリアンのマニフェスト。


啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために
ジョセフ・ヒース

よりよい社会を構想する試み。

3/25/2016 04:00:00 PM