ジョブズが独裁的であったからAppleは成功したという迷信

独裁的なリーダーによってうまくいくケースというのは、スケジュールが完璧に決まっていて、やるべきことも決まっていて、要件が単純で、エラーもほとんど起こらない場合に限るというのが定説となっている。はっきり言って、そんなプロジェクトありえない。よって独裁的であるからうまくいったというのは神話、ロマンに過ぎない。頭が素朴すぎるだろう。

基本は優れた専門家が大きな枠組みの中で、それから外れないだけでそれぞれの力を最大限発揮するというのがクオリティを上げるためには重要とされている。まさにAppleはそれを体現して、世界最高の企業となったのだ。中の人間の人間性は知らんが、働き方はそういうことだろう。ジョブズが独裁的にやれる部分なんて、大きな枠組みの部分に限られている。そこの枠の作り方が常人の想像をはるかに超えて凄かっただけで、全部を独裁的にやれるわけがない。その枠から外れているのか、枠にも満たないのか、そういう判断でリーダーをぶちのめすことはあっても、プログラムの設計を独裁的に決めていたらあんなわけのわからない言語にはならなかっただろう。

チームが分かれてそれぞれが自分たちの判断と動機を持つことで高みに登るというのが重要なのだ。独裁的なほうがやってる方からしたら楽である。エラーもないし。その代わり途轍もない発見や発明、新しい概念の創出や、ミスのケアの的確さも期待できない。独裁的にできないのは物理的に理由があるのだ。

4/07/2016 08:00:00 PM