AppleWatchとAppleCarはなぜ批判されるか

ヴェブレン効果という、高価であればある程売れ行きが伸び、安くなると急に客が減るという不思議な現象があるが、これはステータスを表現することが可能な製品に対して起こる現象であり、製品設計の際売れ行きを左右するかなり重要なものである。つまり、ステータスを表現可能なものは見た目と値段が高級かつ、選ばれしものしか所有できないものでなくてはならない。

腕時計と車はまさにステータスを表現するものであり、いくら高級であっても、それまでの常識を変えては「いけない」ものである。それが例えばダサくてほとんどの人が嫌々持つしかない、それが意識的でも、無意識でも、そういう製品ならばiPhoneがそうであったように、常識を変えて喜ばれることも可能だが、それまで皆が心の底から欲しいと思っていたものをシンプルかつダサくしたら最悪という評価になるだけだろう。そんな製品は持ってるだけで頭が弱いと思われる対象になってしまうので、ステータスを気にしている人が欲しがるわけがない。

例えば電気自動車など、コストが下がる製品を売りに出す場合、安くなるという触れ込みだと高価な割に、貧乏くさい印象なのでどの層にもアピールせず、誰も欲しがらない。しかし、かつて持っているだけでステータスになっていたような、高級な製品を踏襲することで高級な印象で人をほだして、その後廉価版を出すというのが良いとされる。……そもそもAppleという元々イノベーティブだった会社が、腕時計と車という完成したものに手を出した時点で終わりなのだが。

4/19/2016 11:10:00 AM