皆たった一つのものを求めている

パソコンでも、携帯でも、ツールとして使う時、たった一つで全てのことができるものを求めている。もちろん、携帯でパンを焼いたり、水質チェックがしたいわけじゃ無いが、それでも、複数のケーブルとコンセントで絡み合うのは誰も望んでいないだろう。当然そのツールでできたら有難いことは一つのデバイスで全てできて欲しいものだ。一個持っておけば、デジタル関係でできることは何でもできるという安心感が欲しい。そして、時間が経っても必ず動いてくれるという保証だ。

ウェブはその機能の一元化を唯一目指しているような気がする。つまり独自ライセンスでがんじがらめに客を囲うのが正義と考えて燃え尽きていった企業とは逆の位置にある。

オープンソースの真骨頂はそのライセンスの緩さ以上に、再現性と、一つを目指していくところで無いかと思うのだ。皆が同じルールの中で、どこからでも接続でき、どんなデバイスでも変わりなく、想定された状態がキープできるもの、継続可能な安心感。VBも最初教育用のプログラムとしてスタートして、あまりのユーザー数と簡便さから、結果的にそういう存在になったようだが、結局ウィンドウズが無いとダメなので、ウィンドウズなら何世代前のものでも稼働する驚異のシステムではあるが、デバイス間でのやり取りは難しい。

そこでhtmlだ。確かにブラウザによる対応非対応があるが、それもすぐに解消されるし、最低限必要な動作はしてくれる。特にサーバサイドで動くプログラムならほとんど問題なくなる。また、コンパイルの必要が無いので、あまり高速な動作は期待できないが、問題の箇所をすぐに書き直して最適化するのもそれほど難しくない。

そのデバイスを持っていたら映像が見れて、音楽が聴けて、文章が書けて、絵が描けて、通信できて、電話がかけられて、メールができて、画像が閲覧できて……そういうモニターとスピーカーで表示、再生可能な何でもできるものをたった一つのデバイスで目指して欲しいというのがある。そして、ソフトも一つで何でもできて、マルチデバイスに対応するもの。もうこうなってくるとウェブアプリ以外今の所存在しない。Javaがそれを目指していたしAndroidはいまだにその技術で作られているが、結局、たった一つを目指す企業はGoogle以外ほとんどいないのだ。皆、自分の規格を通したい、独占したいという欲で客をおびき寄せる策を練り、飴を用意して、手招きしている。Appleはその飴を客が寄ってきたら捨てるタイプの狂人がやっていたので、信心を試されているだけだが、Googleだけは一つを目指してウェブを進化させていく。それが最高の飴になることを知っているのだ。結局最後は。その欲を超越した清涼の中に人々は最終的にはやってくるということを知っている。

なぜなら人は飽きるからだ。人の飽きを予測して変化させて囲い込み続けるのは煉獄地獄と同じだ。そこから離れて、一つを目指しているし、多くの感覚が鋭い人もその一つを望んでいるはずだ。

4/04/2016 09:40:00 PM