何も無いところに穴をあける

何かが足りない場合、可能な限り充足させようとする人間の生理現象があるが、マーケティングやサービスでは当然利用されている。外国語で文章をアップしておくと添削してくれるサイトとかあったはず。

この能力は利用しやすいのでよく使われる。最初に当然できるだろうが困っていること……例えば簡単なクイズを用意すると、その問題を解こうと勝手に脳が動き出す。クイズはまさにこの何か足りないものを何とか充足させようとする生理現象を利用した遊びだ。

しかし、その難易度がある点を超えるとやる気を失う。これが、自己正当化の最低点と言われるもので、そこを超えないように広告などはうまく設計されている。ちょうど良い負荷をかけて、「これ、あってるのかな」という状態に持ち込めたら、そこで正解を提示すると、なるほどとか、やっぱり、とかなるが、正解を出せようが間違っていようが、答えの提示によってスッキリ感が味わえると、答えとなった製品や商品に説得力が出る。だから宙ぶらりんにするのは不愉快さだけが残るので逆効果だ。

問題が簡単であればそれを「簡単だろ」と解いてくれる人が現れる、つまり、自主的に行動する動機となり得るということだ。しかし、問題が難しくなると自分で解くのが困難になったり、嫌になったりするので、そこまでついてきた人にはご褒美として答えを渡すことで「そうか」と錯覚させ、説得可能になるということだ。

広告も男にとっては永遠の謎である「女は何をしてやると喜ぶか」という答えを用意して「十年目のダイヤモンド」とか答えを出すことで「そうか」という効果を狙っている。気をつけないといつの間にか捕らわれるだろう。

「簡単な問題は行動を促し、難問は答えを提示することで説得する」この式を覚えておくだけで多少はバカな行動を誘発されなくなるかもしれない。

4/06/2016 09:42:00 AM