最も繁栄した生物は強かったのではなく変化できたもの

環境に合わせて最適化していくことができた生物だけが今現在、生存を許され、繁栄している。これは工業製品にも言えることで、不要な機能は多くのユーザーによって試され、削られ、最適化していく。その変化に適応できない生物、製品が絶滅してしまうのだ。

その環境に適応可能な個体というのは予想以上に少ないようだ。猿人で生き残ったのは、クロマニヨン原人ただ一種で、あとは淘汰されたか、交配がどこかのタイミングで行われ、遺伝子の中にのみ存在するようになった。

環境の変化に柔軟に対応することが可能な形状というのは限られていて、都度違うとは思うが、ベースとなるものがあって、それを知能の高い生物は黄金律として快いものと認識することが可能なようだ。

オウムガイは黄金律の身体なので何億年も変化しなくても淘汰されず生存し続けたが、黄金律が狂っていたアンモナイトはすぐに淘汰され絶滅した……ということを得意げにいうおっさんが昔は大勢いたが、今ではどちらも嘘ということがわかっている。アンモナイトは絶滅前に背中の貝部分がグチャグチャの奇形のような形になり、泳ぐこともままならなくなって絶滅したとされるが、グチャグチャになってから数千万年も淘汰されることなく生き続けたというのが今では定説となっている。最初はイカの変種みたいな状態だったのが、いつしか低コストなイソギンチャクの親玉みたいな収斂を果たしたのではないかと思う。

問題は生物は環境によって最適な形状があり、環境の揺らぎでも耐えうるバッファがどれだけあるかが問題になるが、当面の問題としてはその環境でどれだけ優位かということ一点に絞られる。

4/07/2016 09:40:00 AM