間違えるのを基本とした設計

人が使うものは全て間違えて当然という考えで設計されている必要がある。特に、自分だけが使うわけではない、不特定多数の人が利用するものであれば、その設計を徹底する必要がある。

間違えやすい人ほど間違えないという自信を持っている可能性が高い、だから間違いを繰り返すのだ。なんの根拠もなく、ガスを付けっぱなしても気づかない、鍵をかけてなくてもかけたと思い込む。

だから、ツールを作る側が当然その人は間違えるというのを念頭において、それを防ぐ手段を用意しておく必要があるのだ。例えば全部のデータを削除するというPC操作の前には必ず確認のアラートが表示される。これは何度もミスをしたから搭載された確認機能だ。そうじゃないと煩わしいだけで無駄なので無くせという意見が出るはずだが、見たことがない。当然確認した上で削除するものだと最初の設計者は考えたのだろうが、冷静になって一呼吸おくと、本当は消してはいけないものがあるというのが発見できたりする。あとは「ほんとうに大丈夫」と聞かれると、なんとなくやっていたことが言語化され明確になるので、頭が動き出してやっぱりダメなことというのが思いついたりするのだ。そういう効果がある。いまだこの確認が必ず行われ、違和感を感じず、無駄と言われることがないところを見るに、皆、無意識で自分は間違えるものだというのに気づいているのだ。他人に使わせるなら、間違えない方が奇跡だろう。

4/06/2016 07:50:00 PM