なぜ人は数万種類の組み合わせが可能なパスタソースの商品より三種類のパスタソース商品から選ぶか

ヒックの法則、つまり決断する時間は選択肢の数に比例するというものあがあり、人は無数にある選択肢を好ましく感じない。特に、日々の中で一瞬で終わる食事の、しかも選択にそれだけ時間をかけたくはないものだ。中にはそういうのを楽しむ人はいるだろうが、一般的ではない。

決断実行までのプロセスは、問題を確認、それを解決するための手段を探す、手段が複数あればどの手段で解決するか選択、実際に行動……みたいなことだ。まず、問題が何か、つまりどのパスタを食べようと思っているかがそもそもハッキリしない場合、何万種もあるパスタソースはより問題をボカして決断までのプロセスを遠くしてしまう。

しかも組み合わせで絶対美味しくなるという保証もなく、自己責任で、ということになるとコストに加えて、リスクまで発生する。万が一(文字通り)最高の組み合わせがあるとして、一人で食べた場合、いつたどり着くのか、どういう選択をすれば良いのか……そう考えると全くやる気が出ないだろう。

ゲームなども、ゲーム内で何万種類も装備が組み合わせできると言われるよりも、この装備目指して頑張ろう、という方がやる気が出る。選択肢はその何万種の装備の組み合わせではなく、クリアまでの方法の方に用意してほしい。ゴールが何万種もあっても燃えないのだ。目標は一個、それを解決する方法が複数あり、状況によって取りうる手段が限られている……という感じでフィルタされて選択肢が狭められるなら良いが、ぼーんと無限の選択肢だけ渡されても中指立てたくなるだけだろう。

4/11/2016 12:39:00 PM