北風と太陽の悪循環

北風と太陽という逸話は悪循環に対して示唆的である。目的は旅人のコートを剥ぎ取るというもであるのに、北風が強く吹けば吹くほど旅人はコートを強く押さえ、一向に剥ぎ取ることはできない、しかし、太陽が照れば暑くなり、旅人剥ぎ取る自らコートを脱いだ……そういう話だ。

悪循環に陥る問題の多くがこれと同種の間違いをおかしている。つまり、本当に有効な手段は別にあるのに、それに気づかず、悪循環を繰り返すというもの。しかし、これははっそうの転換が行われないと解決不能なことだったりもするので、簡単に解決できるかというとそうでもない。逆ならわかりやすいが、全然違うアプローチを求められることもあるからだ。

フットボール選手が怪我が多いので材質の良いヘルメットを着けたら安心してよりひどい怪我が増えたという話があるが、ここで必要なのは、ヘルメットの質というよりは、どうやったら選手が故障に気をつけるようになるかという発想の転換である。それは、ヘルメットの材質がどうこうではなく、ルールで怪我をさせた選手の出場権を剥奪するという、自分の利害に直結するルールの設定かもしれない。その発想の持って行く先を変える必要があったのだ。

しかし、こういうのはやっている最中はわからない。その部品の品質に対して集中しているからだ。全体を見て判断する力が必要になる。本当にそれが最高に有効的か、ということを見極める力と、他に無いのか、別な方向から見れるかどうかだ。

4/08/2016 07:50:00 PM