電車から十九人降りて十七人乗ってきて六十三人最初からいたのは何人か

答え、四十六人。

最初「に」い「た」のは、六十五人だが、最初「から」い「る」のは四十六人である。算数の問題かと思っていたら、国語の問題だったでござる、と思ったら、ミスリードしやすい、ダメな文章の優参考例だったでござる。

文章の構造として、「いた」というのが過去の時制を表現しているので、中間の「から」を飛ばし読みしてしまうと、最初にいた人の数を答えたくなる。つまり、これが現在の状態を表している、というのがぼやけてしまうのだ。そこに間違えやすい原因がある。

現在の状態か、過去の状態かを文章中でボカしてしまうと、こんなにもわけがわからなくなるものだとは思ってなかった。英語圏の人間が、やたらと時制にこだわるのは、このいつの状態かハッキリしないと意図してないミスリードが多くなって、無駄な問題が頻出するからだろう。さっさと正しい答えを出す必要があるのに、立ちどまらなくてはならなくなる。

文章の過去は過ぎた画を思い浮かべさせるが、主語が明示的ではない日本語は何の過去か、現在か、ぱっと見わからなくなる。多分、そういう無駄な問題が起きないように、外人が多く入ってくるようになったら、日本語も変化していくだろうが……

何にしても、とても嫌らしい文章だ。まあ出題者がアホなだけで、全く意図してないだろうが。

5/13/2016 01:10:00 PM