あの異様な興奮に包まれていた二〇〇〇年代初頭のホームページ時代

まだ皆が手探りでウェブでホームページを作っていた時代、midiが鳴り響き、文字はスクロールして意味不明な小説を書いたり、掲示板でコミュニケーションしていた。何が楽しかったのかと問われても、大して何もなかった。画像も解像度が高いと表示に時間がかかるので、大したものは載せられないし、文字と多少の画像だけで何とかコンテンツらしきものを作っていた。そのうちFlashが出てきて、笑える動画というかFlashアニメを我先にと調べて見て回っていたような気がする。

画像でボタンを作ってリッチ感を出してみたりしていた。

テンプレートのある、ブログみたいなものはまだこの時期には出てきてなかった。フォーマットは全て、皆の手作りだった。

しかし、この時代に戻っても、このブログは大して表示を変えなくても済むだろう。もちろんCSSの機能はまだろくなものがないので、完璧な再現は難しいだろうが、それほど見た目の違いはないと思う。自分でリンクを貼るのが面倒というだけで、テキストエディタさえあればすぐに作れるだろう。そこまで極限にシンプルにしたつもりだ。何ならCGIを使って、自分用のブログシステムを作っても良いと思う。まあ、いまそれに近いことを桜のレンタルサーバーでやっているがな。

セキュリティとかもう少しちゃんとすればそれなりに使えると思う。動的なシステムを作らないのであれば、htmlの直書き出しで良いと思うし。代替する変数みたいなののやり方さえわかれば、エクスポートをポチッとやるだけで書き直ししてくれるようなシステムも作れるかもしれない。

……とはいえ、今の感じで文章が書けていたなら、当時でも全然更新は苦にならなかったと思う。たった一つの「同じ文章を何度でも書いて良い」という感覚さえあればよかったのだ。そこに意味が見出せれば楽しめたはずなのに、実に惜しい。あの面白さというのはいまはもう帰ってこない。とにかく自分で工夫するという面白さ、周りもダサいので、自分のデザインがダサくても全然気にならなかった。そんなものよりも、ホームページを作るということ自体に物凄くやりがいを感じていたし、楽しかった。

自分が作ったものがどんどん形になっていく、しかもどこからでもアクセスできる、そういう面白さがよかったのだ。テキストを書いてFTPでアップロードするというのが楽しかった。

特に趣味のページを作ろうとも思ってなかったので、何もコンテンツが思いつかなかったが、いま考えたら、後で使えるhtmlのタグリストとか、技術的なメモや、テキストのゲームを作ったりしてみればよかった。テーブルトークRPGではなく、ゲームブック的なものだ。htmlだからこそ作れるコンテンツだった。そういうアイデアが全然出てこなかった。微妙にカッコつけていた部分もあったのだろう。

いま、そんなことをやりたいという欲求がない。しかし、どれだけシンプルなシステムをブログで作れるか、ということに関しては結構やりがいを感じているので、中々楽しい。昔のホームページ作りと大差ない感覚で作っている気がする。技術的なレベルも上がってきたし、色々自由にやれている気がする。

5/17/2016 11:58:00 PM