物語の謎と糸口

変なものを出して、それがいったい何なのか憶測する謎の他に、隠されたものを明らかにしていくタイプの謎もある。

まず最初に隠すものを決める。もちろん隠す方の考えでだ。それを隠せたら、今度はそれを見つける方の考えに立って見つける努力を始める。隠す方が万が一忘れても困らないように残しておいた記録などを頼りに少しずつ隠されたものを見つけ出していく。

もちろん完璧に隠していたらわからないので、意図的に分かりづらくするだけで、実際わかってるほうからしたら隠してないも同然だったりするかも知れないが、全く知らないほうからしたらただ地面に埋めただけでも見つけ出すのは至難の技だ。だから、隠した方も忘れたら終わりになってしまうから、忘れない工夫をしているだろう。

宝の地図などはこれだ。自分だけがわかれば良い暗号で記され、キーとなるものがわからなければ先に進むことができないというもの。何にせよ必ず言えるのは、解決の糸口が必ずあるべきだということ。大した謎じゃなくても、この糸口の割り出し方さえ面白く描けるならば、悪いものにはならない。

どうしたら面白く描くことができるか。それには徐々に明らかになっていくということが重要だ。すぐに全部わかったらつまらない。少しずつ謎のベールが剥がれていくのが読者を惹きつける。その際、焦らすテクニックも大いに利用できる。憶測が使えるのだ。

まずは隠す方の身になって隠し、それを欲しがる方の身になって探す。そして謎は散りばめられた糸口によって少しずつ解けていく……こうすれば読者を惹きつける謎になりやすいだろう。

5/05/2016 07:34:00 PM