ミニマリストに憧れる前に掃除しろ

掃除が簡単になるから物を減らす、ミニマリストになるというのは本末顛倒甚だしい。

ミニマリストに憧れるなら、物をどれだけ持ってるとかこだわりよりもまずはちゃんと掃除することだ。しかも徹底的にやらずに、継続的かつ高頻度で。そこで使わないものや邪魔なものが初めてはっきりする。

動線的に動きづらくなる物を考えて、それをどけて動きやすくする。しまう場所も限られているから、使う予定もないなら捨てる。緊急で必要になるかも知れないものだけは最低限持っておけば良いが、必要以上に備蓄する必要もない。

部屋を倉庫のようにして何かをためられるのは豊かな田舎しかありえない。都会暮らしはもう最低限の完璧な状態を考え抜いておく必要がある。田舎のミニマリストよりも難易度は高いが、その分やりがいがあり、楽しい。

実際に体験しないとわからないことを前もってシミュレーションすることは人間の優れた能力の一つであるが、だからと言って、よくわからないことをあえてやる必要はない。その場合は先達の言う最低限を自分なりにやれば良いだけだ。

ミニマリストの先達である禅僧は、掃除を基本としている。掃除をすれば不要な物を持っているのが大変なだけで利がないということに気づくし、煩悩の実体化した姿であると気づくからだ。だから禅寺の主な修行の一つが掃除なのである。あの何もない空間に身を浸すと、煩悩の一つが消えていく。それだけで凡人は少しだけ悟った気になれる。まやかしではあるが、一つの憂さ晴らしとして使えるのは間違いない。

掃除は徹底的にやるとそれだけで力つきるし、変なこだわりが入る。緩やかに高頻度にやり続けるのが重要である。

7/26/2016 07:37:00 AM