漫画は読書か

漫画で読書感想文が認められるなら、公的にも読書と言えるだろうが、現状漫画で読書感想文は認められていないので、公的に読書と言えるものではない。個人的には読書だと思っているし、緩い小説のエンタメに比べてはるかに才能のあるストーリーテラーが揃っているし、それを大人から子供まで伝える手法といったらテレビか漫画くらいしかない。その中でも漫画はスピードのコントロールが個人で可能なので最も情報量が詰めこめる上に、それを心ゆくまで堪能することができるメディアなのだ。

漫画が突如文字だらけのページになっても、その繋がりに問題がなければ小説と同じ事も可能だし、リストや表も描ける。なんでもありな媒体である。音が伝えられないが、音は時間のコントロールが面倒なので、じっくり腰を据えて読むような作品には不向きなので一長一短だし、音が必要な場合は配信などの手もあるのだから、それで良い。アニメーションは自分の頭の中でつければ良いだろう。

コマ割りに関しても、テレビのカットワークと同じようなものかというと、そうでもなくて、フレーミングだけではない。大きさや色を変えることで表現に幅を持たせる。どちらかと言うとリズムをつけたりする感じは音楽とカットワークを合わせたような印象である。

このように非常に洗練されたメディアとして、他を圧倒する書籍であるし、内容もどのメディアと比べても素晴らしいので、個人的には読書だと思っているが、公的には読書とは認められていないので、読書とは言えない。言える場所もあるからそこで言えば良い。読書であると読書と思ってない人を説得しようとも思わないが、なぜ読書じゃないと思うのか、と問われるなら公的に認められていないから、という以上に答えようがない。内容的に劣る部分は文章だけの書物に比べて無いので。ただし文章の本を読み込む能力があって、なお漫画を読む場合に限る。漫画でも難しい内容のものを読めない層はいくらでもいるので、そういう層と深い部分まで読み込める層と同じ土俵かというと違う気がするが、文章だけの本はくだらないビジネス書、ハウツー本、啓蒙書を読む層が最底辺だろうが、小説を読む層、難解な技術書、人文学書、どれも知能がある程度必要なのでそこで線引きされやすいというのがあるのだろう。

漫画イコールで安易、くだらないというわけでも無いが、そういう内容しか読めない層が膨大にいる多様性のあるマーケットであるということでもある。

9/15/2016 01:04:00 PM