理想的なミニマリスト

まず勘違いしやすいのが、ミニマリストがある種のスキルと思っている人がいること。ミニマリスト自身もそう思っている節があるが、ミニマリストは大した努力せずに誰でもなれるものだ。むしろ家事の能力が低かったり、根気がないからミニマリストになるという選択が普通なのだ。ゴミ屋敷の人と同じくらい管理能力がないが、健康を維持するためにものを無くす、持たない方向に舵を切ったと言える。

ある種のスキルと勘違いした人は自分の理想を押し付けてこようとする、またある人は見た目にこだわり、ある人は効率にこだわる、ある人は人間関係にそれを持ち込む……自分の心地よい値を求めて理想的なミニマリストをそれぞれが目指すのが良いとは思うが、だとしたらどこが落としどころか探ろう。

あるレーダーチャートで考えてみよう。とにかく思考停止で物が少なければ良いという原理主義は置いといて、こだわる部分、執着する感覚を大きく分類すると、効率、美観、関係、金銭という感じになる。増えるかもしれないがとりあえず。

■効率

効率化のために物を少なくする。少なくし過ぎで不便になるくらいなら、減らしたりはしない。絶対に使うものであれば最小、最軽量を目指す。趣味で物が増える場合もそれを使っているなら気にせずものを増やす。一見、ミニマリストには思われないが、同じような生活と目的、趣味をもつ普通の人と荷物の量を比べるときっちり使うものだけを収めるので圧倒的に物が少ない。

■美観

物を少なくすることでスッキリとした見た目にしてオシャレにすることに情熱を持つ。ミニマリストなのに部屋に植物を置いているなど、完全に持たないことにはこだわらず、見た目の良さを追求する。雑誌のクーネル、無印などを愛している。女性に多い印象。

■関係

ソーシャルネットやカード、会員証などのとりあえずの緩い関係を取りたがらない。人によっては携帯も持たないという人もいる。携帯ありきで行動する現代生活に若干支障をきたす可能性も高いが、人間関係にそれほどこだわりがないので、世捨て人的なポジションを望む。

■金銭

光熱費、通信、ランニングコスト、固定費、出費をとにかくシェイプアップする、もちろん物は不要な物を持つことは無いが効率化のために所有することは無く、支障をきたさない品質レベルなら少し不便でも安い方を選ぶ。

以上のパラメータにどのように値を振るのかが問題になる。極端なバランスにすると生活の快適さから遠ざかるので、平均的に全体を抑えつつ、どこか一つのパラメータを少し高めておくというのが快適にミニマルライフを送るのには必要だ。

10/13/2016 09:26:00 AM