ミニマリズムの要素

ミニマリズムは日本の茶道にも見られ、枯山水、侘び寂びと何かしらつながりがありそうなものであるが、では何が一体その要素としてあるからつながりを感じるのかと言われるとよくわからない。

個人的には、ミニマリズムは茶道の躙口や生花、庵的なものに見られる最低限のものでありつつも最大の感情の想起を目指すという部分にあると考えている。最小限の中に無限の宇宙を作り出そうとする試みをするものと言える。

最大のものをそのまま最大に作り出して宇宙を表現していた抽象芸術から批判的に生まれたミニマルアートの世界は結果中世の日本の茶道が何百年も昔に通り過ぎた内的世界をロジカルにまとめたにすぎない。

単に他を質素にする事でインパクトのある部分を効果的に強調するというメリハリ、コントラスト的な事でもなく、もっと重要な要素があると考えられる。それが人々を惹きつけるのだ。一体何か。

それは耐久性である。何百年も耐えられるデザインであるには無駄な装飾は不要というか洗練されて装飾として機能しなくなる。装飾を装飾たらしめるのはそれを欲している勢力が存在するときに限られる。つまり保存しようとする強い力がある場合にコストを払って保存される部分が装飾であり、それを全て取っぱらい、それでも自然と残る部分だけを何のてらいも無くその場に置くという事がミニマリズムの本質である。

耐久性の高いシンプルかつ力みの無く、奥深く、再現性が高く、一度生み出されたら長期間生き残る強さ。これらがミニマリズムの要素である。

2/22/2017 09:35:00 PM